J.M.WESTON総研

J.M.WESTONを中心に日々の靴をアップします

【経年変化】Alden990 1回目〜10回目

Alden990(オールデン990)の履き下ろし(1回目〜10回目)の写真記録です。

オールデンは「最初が一番かっこ悪い」とも言われます(履き込んでいくとどんどんかっこよくなる)

確かにオールデンの独特なシワはなんとも言えぬ味があり最高ですが、購入当初も初々しくていいです。


1回目

2回目

3回目

4回目

5回目

6回目

7回目

8回目

9回目

10回目

シャンボードの甲がゆるい?そんな時はタンパッドで一発解決

シャンボードって最高ですよね。

ぽってりとしたフォルムなのにスタイリッシュ、ジーンズでもジャケパンでも合う、雨に強く磨けば光る、大谷翔平的な靴だと思います。

そんなシャンボードの唯一の弱点だと思っているのが、捨て寸が無く甲が高いラストです。今回はそのクセがすごいラストを快適に履きこなせるタンパッドを紹介します。



シャンボードのラストは捨て寸がなく、甲が高い

捨て寸とは、つま先から先の余白、空間の事です。歩くと多少は靴の中で足が動くので、その動く分を余白として設計されています。

シャンボードは設計上、捨て寸がほとんどありません。
履いた瞬間に親指が靴の前面にぴったり付くような感覚です。

一方で、甲の部分はかなり高めに設計されています。

その二つの合わせ技によって、サイズ選びが非常に難しい靴です。
長さで合わせると甲が高い、甲周りで合わせると長さが足りない。

ただ、長さに関しては短いとそもそも履けないという事もあり、「甲が高めだけど長さは合うからまぁいっか」とシャンボードを購入した方も多いと思います。私もその一人です。

こちらがシャンボードを履いた写真です。

羽が完全に閉じてます。

この写真は買ってから半年、30回ほどの着用時点なので、今後さらにそこが沈み、甲にゆとりが出る可能性があります。

サイズ調整の定番、インソールは捨て寸が短いのでNG

そこでサイズを調整する手段の代表格としては、インソールです。

ただしインソールは靴底の全面に敷くため、必然長さも短くなってしまいます。

甲も低くなる代わりに、長さも短くなってしまうので、結局甲が高くて捨て寸が無い問題は解決されません。

 

すべての問題を解決してくれるタンパッド

そこでおすすめなのがタンパッドです。

タンパッドは文字通り、靴底ではなくタンの裏部分、足の甲の部分に接着するパッドです。

こちらを貼ることで、靴底の長さは変わらず、甲の高さだけが低くなり、かなりフィット感が向上します。

 

タンパッドの貼り方は超簡単

貼り方は至極簡単です。なんとなくタン部分に接着すればOKです。

こちらが私のシャンボードに貼ってあるタンパッドです。

結構接着力は強く、一度丸洗いして水につけましたが剥がれませんでした。

タンパッドを貼れば羽も適度に開きます

こちらがタンパッド装着後のシャンボードです 。


いい感じに羽が開いています。

甲側の抑えも強くなるため、靴の中で足が動くこともなくなり、捨て寸のなさもあまり感じなくなります。

おすすめのタンパッド

タンパッドはなぜかあれだけシューケア商品が豊富にラインナップされている東急ハンズなどで探してもほとんど置いていません。
とってもいい商品なのに、なんででしょう。
なので購入するのであれば楽天かamazonがおすすめですね。

おすすめはこのタンパッド。

レザー仕様で適度にクッション性もあり、違和感ないです。
スニーカー などにも使えると思うので、一個買っておくのがおすすめです。

J.M.WESTONでもタンパッドおすすめしてました

伊勢丹メンズ館のWESTONの店員さんも、足の甲が低い人はこのタンパッド使うことを推奨してました。引き出しの中にたくさん↑の商品が入ってました。WESTONの店員さんがおすすめするという圧倒的安心感。

旅行のお供はシャンボード!2泊3日の日程を走破したシャンボードを磨く

旅行に行くならシャンボードです。

  • 水に強い(雨に濡れても大丈夫)
  • 革が柔らかい(スニーカー並に走れる)
  • おしゃれ(ビームスに入れる)


という3拍子揃った旅行には欠かせないアイテムです。

さて、先週末は2泊3日で旅行に行ってきたため、帰ってきたその日にシャンボードを磨きました。



磨く前のシャンボード

こちらが2泊3日を一人で完走したシャンボードです。
乾燥、埃、雨シミ、なんでもありの汚れのデパート状態です。




まずはブラッシング

兎にも角にもまずはブラッシングです。

私のシャンボードは甘かして育てすぎた(クリーム等入れすぎた)ため、少しブラッシングするだけで異常なくらいツヤツヤになります。

こちらが先ほどの鬼汚れ状態からブラッシングのみ行った状態です。
すでに70点くらいの仕上がりになっています。

ステインリムーバーで汚れ落とし

兎にも角にもさらに落とします、汚れ。

甘やかしすぎた私のゆとりシャンボードも、さすがにステインリムーバーで拭いたあとはマットな表情になります。

これはこれで好きな表情の一つです。触った時のもっちり感もなかなか良い。
ツヤも無くなりましたが、さっぱりしました。

クリームを塗り込む

今回はサフィールクレムのダークブラウンを使います。

ダークブラウンしか持っていないのでダークブラウンを使いますが、おそらくシャンボードのカフェはもう一段明るいクリームを使ったほうがいいと思います。靴の色よりクリームの色が少し濃いため、塗るのを失敗すると意図せぬムラ感が出てしまいます。

こちらが右足だけ塗ったところです。左足とは別物のようにむすっとしています。
靴磨きが好きな人ならわかるかと思いますが、この辺りから豚毛ブラシを掛けるところにかけてものすごく興奮する区間です。

両足クリームを塗ったところです。

豚毛ブラシで根性ブラッシング

クリームが乾くまで15分ほど待機したのち、ひたすら豚毛ブラシでブラッシングします。
ブラシでブラッシングする、という文言が文法的に微妙な気がしますが、とにかくブラッシングします。

↓の右足が右手を犠牲にして磨き上げたものです。おそらく2日は右手が筋肉痛で使い物になりません。

もうとんでもないツヤが出てます。ツヤツヤすぎてもう食べちゃうかもしれません。

そんなわけで両足磨き終わりました。


山羊毛ブラシでブラッシング

クリームを入れて磨き終わったら、最後に山羊毛ブラシでブラッシングします。

山羊毛ブラシは正直めっちゃくちゃ使えます。エクセルのVLOOKUPみたいなもんです。

こちらの記事でも書きましたが、鏡面のベースを作るのにも使えるのですが、アッパーを軽く山羊毛ブラシでブラッシングすると、先ほどより1段上のツヤ感が出てきます。濡れたようなツヤ、という感じですね。

ただ必殺の山羊毛ブラシも、購入してすぐはそこまでツヤがでません。クリームやワックスのついた靴をブラッシングし続けると、だんだん山羊毛ブラシにツヤを出す成分である蝋の成分が付着してきます。
そうするとだんだんと軽く当てただけで濡れたようなツヤを出せるようになります。

シャンボードは山羊毛ブラシと相性がいいのか、ものすごくツヤツヤになります。
↓がクリーム塗布後に山羊毛ブラシで磨いたものです。

うん、写真ではわかりません。

最後につま先を鏡面仕上げ

最近はシャンボードも鏡面にはしていませんでしたが、気分的にノっていたので、かるーく鏡面にしました。
カジュアルなシャンボードに鏡面は少しちぐはぐな感じがして遠慮していたのですが、魔がさしました。



シャンボードは最強のタフネスシューズ

それにしてもシャンボードはタフです。旅行でも雨でも少し手入れすれば完全復活します。
シャンボードより先に不摂生な自分のほうが先に故障しないように気をつけます。