J.M.WESTON総研

J.M.WESTONを中心に日々の靴をアップします

旅行のお供はシャンボード!2泊3日の日程を走破したシャンボードを磨く

旅行に行くならシャンボードです。

  • 水に強い(雨に濡れても大丈夫)
  • 革が柔らかい(スニーカー並に走れる)
  • おしゃれ(ビームスに入れる)


という3拍子揃った旅行には欠かせないアイテムです。

さて、先週末は2泊3日で旅行に行ってきたため、帰ってきたその日にシャンボードを磨きました。



磨く前のシャンボード

こちらが2泊3日を一人で完走したシャンボードです。
乾燥、埃、雨シミ、なんでもありの汚れのデパート状態です。




まずはブラッシング

兎にも角にもまずはブラッシングです。

私のシャンボードは甘かして育てすぎた(クリーム等入れすぎた)ため、少しブラッシングするだけで異常なくらいツヤツヤになります。

こちらが先ほどの鬼汚れ状態からブラッシングのみ行った状態です。
すでに70点くらいの仕上がりになっています。

ステインリムーバーで汚れ落とし

兎にも角にもさらに落とします、汚れ。

甘やかしすぎた私のゆとりシャンボードも、さすがにステインリムーバーで拭いたあとはマットな表情になります。

これはこれで好きな表情の一つです。触った時のもっちり感もなかなか良い。
ツヤも無くなりましたが、さっぱりしました。

クリームを塗り込む

今回はサフィールクレムのダークブラウンを使います。

ダークブラウンしか持っていないのでダークブラウンを使いますが、おそらくシャンボードのカフェはもう一段明るいクリームを使ったほうがいいと思います。靴の色よりクリームの色が少し濃いため、塗るのを失敗すると意図せぬムラ感が出てしまいます。

こちらが右足だけ塗ったところです。左足とは別物のようにむすっとしています。
靴磨きが好きな人ならわかるかと思いますが、この辺りから豚毛ブラシを掛けるところにかけてものすごく興奮する区間です。

両足クリームを塗ったところです。

豚毛ブラシで根性ブラッシング

クリームが乾くまで15分ほど待機したのち、ひたすら豚毛ブラシでブラッシングします。
ブラシでブラッシングする、という文言が文法的に微妙な気がしますが、とにかくブラッシングします。

↓の右足が右手を犠牲にして磨き上げたものです。おそらく2日は右手が筋肉痛で使い物になりません。

もうとんでもないツヤが出てます。ツヤツヤすぎてもう食べちゃうかもしれません。

そんなわけで両足磨き終わりました。


山羊毛ブラシでブラッシング

クリームを入れて磨き終わったら、最後に山羊毛ブラシでブラッシングします。

山羊毛ブラシは正直めっちゃくちゃ使えます。エクセルのVLOOKUPみたいなもんです。

こちらの記事でも書きましたが、鏡面のベースを作るのにも使えるのですが、アッパーを軽く山羊毛ブラシでブラッシングすると、先ほどより1段上のツヤ感が出てきます。濡れたようなツヤ、という感じですね。

ただ必殺の山羊毛ブラシも、購入してすぐはそこまでツヤがでません。クリームやワックスのついた靴をブラッシングし続けると、だんだん山羊毛ブラシにツヤを出す成分である蝋の成分が付着してきます。
そうするとだんだんと軽く当てただけで濡れたようなツヤを出せるようになります。

シャンボードは山羊毛ブラシと相性がいいのか、ものすごくツヤツヤになります。
↓がクリーム塗布後に山羊毛ブラシで磨いたものです。

うん、写真ではわかりません。

最後につま先を鏡面仕上げ

最近はシャンボードも鏡面にはしていませんでしたが、気分的にノっていたので、かるーく鏡面にしました。
カジュアルなシャンボードに鏡面は少しちぐはぐな感じがして遠慮していたのですが、魔がさしました。



シャンボードは最強のタフネスシューズ

それにしてもシャンボードはタフです。旅行でも雨でも少し手入れすれば完全復活します。
シャンボードより先に不摂生な自分のほうが先に故障しないように気をつけます。

J.M.WESTON GOLFの靴磨き〜初めての鏡面〜

今日は仕事がおやすみで午前中暇なので、J.M.WESTONのゴルフを磨きます。
自分磨きより靴磨きです。



磨く前のゴルフ


ゴルフはとにかく無表情というか、愛想がありません。
全く媚売ってきません。それがたまらなくいいです。

鏡面はしてません

買ってから今まで、一度も鏡面にはしていません。

ロシアンカーフは他にない独特なツヤがあるので、下手に鏡面にしなくても十分ご満悦なのです。

とにかくずっと触っていたい。正直会社の打ち合わせ中暇だったりすると机のしたでゴルフ撫でてます。

今回暇さという魔物にとりつかれた結果、始めて鏡面にチャレンジしてみました。

クリームはコロンブス×東急ハンズ

クリームは今回はこちらを使います。
ロイドフットウエアヤンコの靴にはサフィールのクレムを使っていますが、クレムはちょっと油っぽすぎる気がします。
ゴルフはなるべくすっぴん状態の素材勝負をしたいので、少し軽めなこちらにします。

クリームはごく少量


とにかくベタベタにしたくないので、クリームはごく少量しか塗りません。

瓶の蓋に小さいブラシで少量クリームをとり、その上でブラシにクリームを少量なじませます。
瓶に直接ブラシをぶち込むと塗りすぎです。

ブラッシングは豚毛ブラシ


クリームを全体に薄く伸ばしたら、10分くらい寝かせた後にブラッシングです。

ブラッシングは豚毛ブラシでとにかく腕がもげるまでやります。

私はこの豚毛ブラシでブラッシングしているときの少し硬めの音が大好きです。
iPodに入れて通勤中聞きたいです。

磨き上がり




一旦磨き上がりました。

正直、磨く前とほっとんど変わっていません。
直接見るとわずかにしっとりしたツヤが出ているのですが、写真では到底わかりません。

iPhoneのRetina displayは網膜を超えたらしいのですが、私の網膜はまだ超えていません。

いよいよワックス掛け


ワックスはブリフトアッシュさんのTHE WAXを使います。

サフィールのミラーグロスやパレードグロスに比べてTHE WAXは硬めのツヤが出ます。
ミラーグロスやパレードグロスも濡れたような厚みのあるツヤが出て好きなのですが、ゴルフには硬めの愛想のないツヤが合う気がします。

鏡面磨きの掟破り、山羊毛ブラシ

まずは下地作りです。
通常は指やネル生地で下地を塗りますが、今回は山羊毛ブラシで直接行っちゃいます。


理由はやはり指や布だと厚く塗りすぎてしまう気がするので、ブラシで優しく薄塗りするためです。
あとはブラシで塗ったほうが均等に塗れる気がします。

山羊毛ブラシで下地をぬったところ


薄く満遍なく塗れていていい感じです。

あとは下地が乾くまで15分ほど瞑想します。

磨き1回目

下地が乾いたら、ネル生地を水でかるーく湿らせ、ワックスをこれまた少量(本当にちょっと触れるくらい)を取り、磨いていきます。


こちらが1回磨いたところです。1回目でもそこそこ綺麗に輝きました。

下地がしっかり塗れていたのだと思います。嬉しい。

2回ほど塗り重ねて終わり



もう2回ほど塗り重ねました。最初からそんなに変わっていないですね、、
やはり下地の時点でほぼ仕上がりが決まっているんでしょう。
何事も下地が大事です。なんのことかわかりませんけど。

ベランダで撮影

今日もご機嫌にベランダで撮影します。





なんて美しい靴なんだ、、生まれ変わったらゴルフになりたい。
どれだけ現世で徳を積めばなれるのでしょう。

今回の反省

さて、今回の鏡面の反省点です。何事もPDCAが大事ですが、仕事ではあまり反省はしません。

  • 反省点1:鏡面の範囲が狭い

鏡面がつま先のシワまで到達することを恐れ、少し鏡面にする範囲が狭かったです。
もう少し広げたほうが全体的にバランスがいいかもしれません。

  • 反省点2:コバのキワとモカのキワ

コバとモカのキワのところはどうしても指が入りにくく、そこだけ鏡面が薄くなってしまいます。
指先で丁寧にキワまで磨くことを次回は心がけます。

  • 反省点3:鏡面の境目の線

鏡面の境界がやや上から下にかけて一直線すぎました。
もう少しかかと側に行くにつれて広がっていく境界のほうが美しく見えます。

ということで、もはや何を目指しているのかわかりません。
仕事頑張ります。

オールデン990を磨く!磨き方や使った道具など

アホみたいに暑い夏、休日の過ごし方の定番といえば靴磨きですよね。
エアコンの効いた部屋で心を無にして靴を磨くことはマインドフルネスの精神に通ずるところがあると個人的には思っています。

そんなわけで、今日はオールデン990を磨きました。



磨く前は革が曇り、水シミが少々、、

前回磨いてから5回くらいは履いたでしょうか。

表面が曇り、コードバンの特徴であるツヤが少々失われています。
それでも牛革に比べればツヤツヤだと思いますが、コードバンはどこまでも究極的にピッカピカにしたくなる不思議な魅力があります。

また降水確率が30%以上の日は絶対に履かないようにはしていますが、どうしても手を洗った時などは多少水滴がアッパーについてしまいます。

コードバンはとにかく水に弱く、少し水滴が付いただけで水ぶくれのようなシミになってしまいます。
磨けば元に戻るのですが、それでもあれこれ気を使います。

コードバンの靴を履いて行く日は電車のラッシュを避けるために異常に早い時間に出社しています。

まずは汚れ落とし

こちらの記事で、千葉スペシャル流ではステインリムーバーは使わないほうが良いと書きましたが、こちらは千葉スペシャルのスペシャルなクリームで磨いている靴ではないので、普通にステインリムーバーを使います。ただしごく薄く布につけて拭き取るくらいにしています。

下は右足だけ古いクリームなどをステインリムーバーで拭き取った状態です。
ツヤがマットになっています。


プチ脱皮

ここで賛否両論ある「コードバン脱皮」です。

コードバン脱皮は、コードバンの表皮を紙やすりなどで削り取ることで凹凸を究極までなくし、さらなるツヤを求める猛者たちの行いです。

ただし革を削ることになるので、確実に革に薄くなり、失敗すれば10万円を超えるオールデンの靴がお釈迦になる可能性もあり、決して万人にお勧めできる業ではありません。

私もコードバンがどうしてもうまく磨けず、いくら磨いてもインスタで見るようなつやつやのコードバンに仕上がらないため、仕事で疲れていたこともあり、つい魔が差して手を出してしまいました。

ただし私は中途半端な人間ですので、紙やすりでガリガリ行くような男気はありません。
そこで使っているのは「激落ちくん」です。いわゆるメラミンスポンジです。

激落ちくんはヤスリよりもソフトにコードバンの表皮を削り取ってくれるため、失敗するリスクが幾分下がります。
そうです、コードバンに対しては激落ちしないのです。

こちらで軽く表面を削ります。

こんな感じに小さくカットして使います。

激落ちくん表面を撫でると結構カスがでるので、削ったあとは必死に馬毛ブラシでブラッシングします。

こちらが激落ちくん施術後のコードバンです。
やや凹凸がとれ、手触りは明らかに施術前よりも滑らかになっています。

表面の毛を寝かせる

コードバンは本来はスエードのような毛羽立った革です。
それを強引に寝かしつけてあのツヤを出しています。

ただ履いているうちになんども折れ曲り、寝かせていた毛が立ってきてツヤが無くなってきます。

プチ脱皮でもこの毛を削ることでツヤを出す手法ですが、さらに棒などを使ってこの毛を寝かしつけていきます。

ちなみにこの寝かしつける棒は専用のものが販売されていますが、買うと7,000円くらいします。
正直棒に対して7,000円というのは狂気の沙汰です。
買っているのはドバイの石油王くらいでしょうか。

一方で代用品として広く普及しているのは、かっさ棒です。

マッサージなどでリンパを刺激するときなどに使う棒というか道具です。
これなら1,000円ほどで購入できます。

さて、私はというとさらに代用品としてこれを使っています。

こちらの取っ手側が適度に細長い形をしており、革の上を滑らせるのにちょうどいいです。
普通にマッサージするときも使っていますが。

これをコードバンに押し当てて毛を寝かしつけていきます。
この過程でかなりツヤが出てきます。

右足が棒で毛を寝かしつけたもので、左足が寝かす前です。

写真だとわかりづらいですが、光の反射具合が変わってきているのがわかるかと思います。

クリームを塗る

クリームはBootBlackのコードバン専用のものを使っています。

クリームの解説はまた別途詳しく書きたいと思いますが、コードバンにはやはりコードバン専用のクリームを使うのが一番だと思っています。

クリームを塗ったところです。
私はコードバンについては、指ではなく布にクリームをつけて塗布します。

カーフは指で塗ったほうが浸透する感じがしていいのですが、コードバンについては革に染み込ませるというより表面をコーティングするイメージですし、なによりコードバンは指で塗るとムラになります。

クリームを塗ったら、一旦乾くまで待ちます。
私の場合は15分くらいです。

乾く前に磨き始めてしまうと、ただ単に塗ったクリームを拭き取ってしまう気がするので、クリームが革に定着するまでは待ちます。

磨く

クリームが乾いたら、ネル生地を指に巻いて磨いていきます。

カーフの場合、クリームを塗ったあとは豚毛ブラシでブラッシングしたりするのではが、コードバンの場合はブラッシングはせず、直接生地で磨きます。

磨くときはワックスがけをするときのように、生地を軽く湿らせ、水研ぎします。

このときとにかく頑張って磨きます。
エアコンが効いた部屋でも滝汗になるほどに磨きます。

正直「磨いている」という感覚が全然ありません。
ツルツルの表面を「シュシュシュシュ。。。」と撫でているだけです。

ただ、10分くらいこれを続けていると、いつの間にか表面の凹凸がなくなり、ピカピカになってきます。

以前は早くこのツヤを出すために、ワックスを靴全体に塗って磨いていました。
「コードバンはカーフと違ってワックスを全体に塗っても割れない」という話を読んでいたからです。

ただ、全面にワックスをかけてしまうと、どんなに薄くワックスを塗っても必ず履くと白いシワができます。
表面のワックス成分が割れてしまうためです。

確かに簡単にツヤツヤピカピカにはなるのですが、この白いシワが許せないため、私は「コードバン専用クリームを水研ぎする」という方法を採用しています。

精根果てるまで磨いたら完成

くたくたになりつつ完成です。

正直写真だとわかりづらいですが、結構ツヤ感は出ていると思います。

調子に乗ってベランダで撮影です。



日に当ててみると、結構磨きスジが気になりますね、、
あと左右の色の違いが結構あるんですね、さすがオールデン。

靴磨きは終わりなき旅

靴磨きは正解がありません。常に自分にとっての答えを求めつづける終わりなき旅なのです。お後がよろしいようで。

伝説の靴磨き職人集団・千葉スペシャルの利用方法は?注意すべきマナーは?

こちらの記事でご紹介した千葉スペシャルさんですが、場所や利用方法、マナーなど、初めて利用する人も安心して利用できるように情報をまとめました。

※千葉スペシャルさんは有楽町駅と八重洲の2店舗ありますが、以下の情報は有楽町店のものになります。八重洲店も訪問できましたら記載します。



千葉スペシャルさんの場所

最寄り駅は有楽町駅(JR、東京メトロ)です。

【千葉スペシャル有楽町店】

◼︎住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2−10−1

場所は東京交通会館の一階ですが、室内ではなく外で靴磨きブースが設置されています。

料金

料金は一律1,100円(税込)です。コースやメニューはないので、逆に悩まれることもないでしょう笑

昔は1,000円だったようなのですが、最近値上げしたようです。
それでも1,100円であの体験ができるなら安いものです。

営業時間

営業時間は以下の通りです。

月曜〜金曜 09:00〜19:00
土曜 09:30〜19:00
日曜・祝日 お休み

平日の定時後や土曜日はとても混雑するので、できれば平日のお昼にいきたいものです。私は外出がほぼない部署なので厳しい、、

利用の流れ

利用の流れを簡単にまとめてみました。

まずは行列に並ぶ

兎にも角にも並びます。東京交通会館さんに行くとだいたいいつも行列しています。
事前の整理券配布などはないので、とりあえず最後尾の方の後ろにつけばOKです。

並んでいる方の前方6名分くらいは椅子が用意されているのですが、それ以降の方については立って待つことになります。

ちなみに、待っているときは結構通行人に見られます(笑)

とても長い行列なので、なんの行列にならんでいるんだろう、という視線にさらされます。
並んでいるのはすべからくダンディなおじさま方なので、異様な雰囲気が出ているのかもしれません。

足にビニールをつける

列が進んであと3人くらいのところまでくると、目の前にビニール袋と靴ベラが入ったカゴが置かれています。

ここまで列が進んだら、足にビニール袋を装着します。

これは靴磨き中に足をクリームで汚さないためです。

つけ方は、まずは靴を脱ぎ、ビニール袋を靴下の上から装着し、その状態でまた靴を履きます。

靴紐は良いですが、後で職人さんが磨きづらそうなので軽く縛って靴の中に入れておくのが良いかもしれません。

お金を用意する

お金は自分を磨いてくれる担当の職人さんに直接渡します。現金のみなので、なるべくお釣りが出ないように事前にポケットに入れておきます。
※これは千葉スペシャルさんが「そうしてください」とアナウンスしているわけではなく、なるべくスムーズに対応していただけるように私がそうしているだけです。

整理券を受け取る

先頭になると、一番手前(並んでいる列から一番近い)の職人さんが、整理券を渡してくれるので、受け取って再度待ちます。

たまに職人さんが気づかず、自分が先頭にきたのに渡してもらえないことがありますが、ちょっと待っていれば気づいて渡してくれます。
おそらくこの券で職人さんごとの対応件数をカウントしている?ような気がするので、必ずもらって対応してくれる職人さんにお渡ししましょう。

前の人が空き次第空いた職人さんのブースへ

ブースが空いたら職人さんが目配せや手を上げて呼んでくれるので、そのブースに着席します。

ブースにつき次第、お金と整理券を職人さんにお渡しします。

カバンなど荷物がある方は、職人さんのお横に置いてある道具入れの上におくことができます。

職人さんの前に座ったら、あとは自分の靴がピカピカになって行くのを眺めたり、職人さんに靴磨きのコツを聞いたりするだけです。

待ち時間と磨きの時間は?

待ち時間については、私が最近行った平日の18時頃で約20分くらいでした。
着いたときは大行列のように思いましたが、5名ほど職人さんがいらっしゃるので割と早く進見ます。

また磨きの時間はだいたい20分ほどだと思います。
観察していると、割と人によって違うと感じました。

職人さんによって違うということでもなく、磨く人の靴の状態によっては30分以上かかっていそうな方もいました。



靴磨き屋さんなんて普段行くこともあまりないと思いますし、整理券など独自のルールがあって初めての方は少し戸惑うかもしれませんが、上記を参考にぜひ千葉スペシャルさんに行ってみてください!

伝説の靴磨き職人集団、千葉スペシャルで聞いた靴磨きのコツ3つ

靴好きたるもの、靴磨きのスキル向上はいつも頭の片隅にある問題です。

私ももはや靴棚の一つがほぼ靴磨きグッズで埋まってしまう勢いで靴磨きグッズを買いまくってます。
そんなに高いものでもないので、気になる商品があるとついつい買っちゃいますよね。

そんな靴磨き界においてもはや伝説と呼ばれるのが、「千葉スペシャル」さんという靴磨き屋さんです。

今回は会社帰りに千葉スペシャルさんにお邪魔したので、そこで直接職人さんにお聞きした靴磨きのコツを紹介します。


千葉スペシャルとは

千葉スペシャルは、東京有楽町駅の近くにお店を出す靴磨き屋さんです。

独自に開発した靴クリームを使っており、とにかくどんな靴でもピカピカになるとのことで、大企業の社長さんも常連のようです。


千葉スペシャルの具体的な利用方法、利用手順やマナーについてはこちらにまとめました。

それでは以下お聞きした靴磨きのコツになります。

※千葉スペシャルさんで利用している靴クリームを使っている場合のコツとなりますので、一般販売されている靴クリームを利用している場合は当てはまらないかもしれません。

ポイント1:汚れ落としの際の注意点

汚れ落としの際の注意点としては、ズバリ「ステインリムーバーは使わない」ということです。

ステインリムーバーは汚れを落とす「洗剤」であり、そのため革にとって良くない界面活性剤も含んでいるそうです。

ステインリムーバーを使いすぎている靴は、アルコールでクリームを落とす際に、食器洗い洗剤のように泡だつこともあるそうで、界面活性剤の恐ろしさを感じます、、

また、ステインリムーバーを使っている靴は、革の輝きも変化してしまうそうで、少し白っぽいツヤになるそうです。

表現が難しいですが、リムーバーをあまり使っていない靴は「漆黒」という感じのツヤであり、リムーバーを使っている靴は白とびしたようなツヤとなるとのことです。

ポイント2:来店の頻度は?

どのくらいの頻度で磨いてもらうのがいいのか?と質問したところ、「輝きがなくなってから」とのことです。だいたい3ヶ月くらいで再来店されるのがおすすめらしいです。

あまり頻繁に磨いても無駄に革にダメージを与えてしまうため、栄養が必要担ったタイミングで磨くのが良いそう。

観葉植物も、水あげすぎるのはよくないっていいますもんね。

ポイント3:それまでのケアは?

お聞きした中で、一番驚いたのは、普段のケア方法です。
それは「水拭き」です。

革に必要なのは、「油分」と「水分」です。

水と油というと交わらないもののようですが、適度な油分と水分を革に保持しているのが良い状態です。

靴クリームも、要は油と水の混合物です。

靴クリームを塗ったタイミングでは、適度に水と油のバランスが保たれている状態ですが、時間が経つにつれ「水分」は蒸発して抜けていきます。

水分が蒸発すると、クリームの固形分だけが革に残り、結果ひび割れたりツヤが無くなったりします。

これを防ぐためには、日頃から適度な水分を革に与えてあげることが重要です。

そのために、「水拭き」が必要とのことです。

水拭きは、一般的な雑巾のような布を軽く湿らせ、靴全体を拭いてあげるだけで良いそうです。
水は革靴には天敵!と言われますが、全体的に少し湿らせてあげるくらいならシミにもなりません。

千葉スペシャル流靴磨きのコツまとめ

  1. ステインリムーバーは使わない
  2. 来店の頻度は、靴のツヤが無くなってから
  3. 普段のケアは「水拭き」


よかったら参考にしてください。

YANKO(ヤンコ)パンチドキャップトゥ)

ヤンコのパンチドキャップトゥです。

伊勢丹の夏のセールにて購入しました。

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概要

ブランド YANKO(ヤンコ)
モデル パンチドキャップトゥ
ブラック
ラスト 915
アッパー アノネイカーフレザー
ソール レザーソール
サイズ 7.5E
定価 ¥45,360(税込)
購入日 2017年6月
購入場所 ISETAN新宿

 

購入はISETANの夏セール

買った当時は革靴にはまり始めたタイミングであり、夏のセールでは何か一足買いたいと思っていました。

 

ISETANのセールは基本的には大体5万円以下のクラスがセールになっており、それより上のラインはあまりセールになりません。

 

かつサイズもかなり限られてくるので、目当ての商品を安く買えるひとはなかなか少ないかもしれません。

 

私の場合は特に目当ての品はありませんでしたので、良さそうなものを手当たり次第試着しました。

 

その時に見たのは、

シャットランドフォックス

ジャランスリワァヤ

ユニオンインペリアル

あとは今回のヤンコくらいですね。

 

ジャランとユニオンインペリアルは甲がかなり当たり不可、シェットランドフォックスは履き心地はいいものの、デザインがなんとなくイマイチな気がして不可、何も悪いところがなかったヤンコに決定、という感じです。

 

アッパーはフランスアノネイ社のカーフレザー

アッパーはかの有名なフランスアノネイ社のカーフレザーです。

 

アノネイ社はフランスを代表するタンナーであり、いわゆる高級な革靴に利用されるレザーを製造しています。

 

履き心地、革の硬さ

履き始めは相当に硬かったです。

アッパーの返りが付いていない頃はカカトが擦れてひどい靴擦れになりました。

 

返りが付いてくると、今度は親指の付け根あたりがかなり噛まれます。

一時期は骨が折れるのではと思うほどの苦行となりました。

 

購入後一年以上経過した現在ではそこまで痛みはありませんが、多少噛まれます。

 

アノネイ社のカーフだけど、、

先ほども記載した通り、アッパーのレザーはアノネイ社のレザーということですごく期待していたのですが、少々期待はずれでした。

 

購入して何回か履くとすぐに荒々しいシワができてしまい、「あれ?」と思いましたが、履きこむうちにさらに細かいシワも含めてかなり残念な感じに、、

 

革靴にハマりたてだったので、ケアの仕方もあまり良くなかったのかもしれません。

ただアノネイ社のカーフ、といってももちろんその中でのグレードはあるでしょうし、セール品だったのでその辺りもちょっと微妙な個体だったのかもしれません。

アノネイ社のカーフだからと盲信しすぎないほうがいいですね。

Alden 990 カラー8(バーガンディ)

やっぱりオールデンが好きなんだ。
アメリカ出張に行った際、意を決してAlden NEWYORKに突撃して購入した靴です。

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概要

ブランド オールデン(ALDEN)
モデル 990
#8(バーガンディ)
ラスト バリーラスト
アッパー コードバン
ソール レザーソール
サイズ 8E
定価 ¥136,080(税込)※ラコタハウス販売価格
購入日 2018年3月18日
購入場所 ALDEN NEWYORK

ALDENについて

アメリカの革靴といえばALDENです。
なかでも有名なのはアメリカホーウィン社のコードバンレザーを使ったモデルでしょう。

コードバンレザーは一般的な革靴に用いられる牛革とは違い、農耕馬のお尻の革からできています。

農耕馬と言われるとたくさん取れそうな気もしますが、そんなことありません。今日び農耕馬なんていません。
さらに一頭から取れる量も超少ない、極めて希少なレザーです。

コードバンの魅力は何と言ってもその光沢です。
あまりの光沢と希少性から「男のダイヤ」なんて言われてますね。

ALDENはコードバンの名タンナーであるホーウィン社のコードバンを使い、まさに古き良きアメリカンを体現した(?)ブランドです。

ALDEN 990

購入したのは数あるALDENのモデルのうち、990と呼ばれるプレーントゥのモデルです。
同様のプレーントゥでブラックカラーのモデルは9901とモデル名の末尾の1がつきます。

990はプレーントゥゆえに甲部分に贅沢に1枚のコードバンレザーが使われており、コードバンの魅力である「シワ」を十分に楽しむことができます。
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ALDENの「シワ入れ」について

ALDENを買うと同時についてくる悩みが「シワ入れ」をするか否かです。

シワ入れとは、購入したてでまだシワのついていない状態で、ボールペンなどを使い最初から自分好みのシワのクセをつけてあげることです。
(ググればたくさんやり方は出てきます)

ただ、人工的にシワをつけるため、賛否両論あります。「自然なシワがいい派」の人もたくさんいます。

私も購入してホテルに戻り、ひとしきり鑑賞した後に小一時間悩みました。

悩んだ結果、少しアルコールも入っていたこともあり、思い切ってシワ入れをしました。
どうせいつかやってみたくなってやるだろうと。

今となっては、やってよかったのかどうかわかりません。
というかやった結果、右足はいかにもシワ入れをした感じの一直線のシワ、左足はシワ入れをしたのに複雑な(縦横無尽な)シワができています。
個人的には、どちらも味があってたまりません。大好きです。
でも次にALDENを買うことがあれば、シワ入れせずに自然体で育ててみようと思います。

バリーラストについて

ALDENはラストの種類が多いことでも有名です。
バリーラストは中でもオーソドックスで万人受けするラストと言われています。

他のラストを履いたことがないのでなんとも言えないのですが、バリーラストは正直言って「でかい」です。

お店で試着しているときは特に感じませんでしたが、帰宅後再度履いてみて鏡をみると、異常に足がでかく見えます笑

ただ、履いた感覚はいたって快適、靴の全体がちょっとずつ足に触れている?ような感覚で、決して緩くなく、かといってきついところもない、すごく不思議な靴です。
今持っている革靴の中では、もっとも1日快適に過ごせる靴です。正直「スニーカー感覚で履ける」と謳われるシャンボードよりも快適です。
www.jmweston-log.com



見た目や革質も大事ですが、履いていて快適であることがこんなに大事なことなのかと改めて感じました。

ALDEN NEWYORKの販売価格

ALDEN990の販売価格は、日本の正規代理店であるラコタハウスで購入する場合、税込で136,080円です。
正直目玉が飛び出る価格です。
500円貯金で買おうとしたら273枚必要になります。

一方、NEWYORKで購入する場合、$778です。
本日時点の為替レートですと、日本円で85,800円です。
税抜価格で比較しても、40,200円もNEWYORKの方がお得です。

NEWYORKの物価は肌感覚で日本の2倍程度に感じましたが、ALDENだけは天国物価です。大人になってから駄菓子屋さんにいく気分です。

日本は革製品に対する関税が高すぎるので、国内だとちょっと手が出しづらい価格ですね。
革製品の関税引き下げを公約にする議員がいたら迷わず投票します。